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箱根駅伝観戦記~往路

【1区】
昨年は、佐藤祐基の飛び出しで幕を開けたが、今年は飛び出す選手は誰もおらず、例年通りの集団走となった。
こういう展開の場合、ラストスパートで勝負が決着する。
15㎞過ぎくらいから揺さぶりが始まり、ラスト1㎞くらいからスパート合戦である。その差は、せいぜい1分以内、多くても2分である。
しかし1区での1分以上の差は、大砲を持っていない限り、実は、かなり致命的なのである。
神大、法大、日大、順大、以上がトップから1分以上離れた学校である。このうち日大を除く3校は大砲がいない。
ことに順大は昨年、3、4、5区にそれぞれエース級の大砲がいたが、今年は誰もいない。
棄権の伏線は、ここにすでにあったのである。
そのほかの学校も、結局浮上することはなかった。日大ですら2区ダニエルの快走があったとはいえ、最終的にはシードを守るのが精一杯であったのである。

2008
【2区】
2区に入り、留学生をはじめとする、各大学のエースが走り出す。今年は、モグスの区間新の期待がかかっていた。まあ、毎年期待がかかってはいるが、もらった順位が悪すぎて、実力を出せなかったのである。しかし今年は、天候、1区の順位、併走する他校の選手、すべてが好条件となった。もし、昨年のように大差がついて襷を受け取っていたら、モグスは同じように追ったと思う。彼はそういう一途な選手だし、それでいいのである。
今年はトップ集団で襷を受け取り、余力を残して終盤を迎えた。かくして長い箱根の歴史の中で、ついに2区の記録が留学生の手に落ちたのである。

そのほかの選手も、それなりによく走った。日大・ダニエル、中学大・木原はもとより、東海・伊達、駒大・宇賀地もそれなりであった。しかし、特筆すべきは東洋・黒崎であろう。持ちタイムからすれば、下から数えた方がすっと早い選手である。ところがこの黒崎、箱根の2区だけは好走する。一昨年はモグスに続き2位、去年は竹澤を振り切り3位、故障明けで、やっと間に合った今年も、強豪競う中、区間6位であった。
無理な追走はせず、自分が追える範囲でしつこく追い続ける。タイム以上の走りを常に行うには、そういったクレバーさが必要なのである。

【3区】
1区、2区、3区は、順位はめまぐるしく変わる。それだけ力のあるランナーが多いということでもあり、力んで自滅する学校も多いということでもある。
今年の3区は、早大・竹澤、中大・上野をはじめ、日体大・森、城西大・篠原らが実力を示した。特に故障が心配された竹澤が、区間賞を獲得したことは、早稲田にとって大きかった。良くも悪くも竹澤次第というのが、現在の早稲田である。しかも今年は5区に成長した駒野がいる。駒野を生かすも殺すも、襷の順位次第なのだ。
かくして、山梨学大、中央学大、中大、東洋大、早大、駒大、東海大、さらには日体大までもが3分以内に入ってきた。優勝の行方は、まだ混沌としている。

【4区】
4区は、最短のつなぎ区間であり、大差はつかない。強力な選手もいない今年は、1位と最下位の差は2分44秒である。そんな中で、最下位で襷を受けた国士舘・阿宗が区間賞を取った。順位こそ最下位ではあったが、それだからこそ難しいことである。たいがいは焦って追いかけて、後半失速し、よけいに差がつくのが普通である。
阿宗の走りは、その後の国士舘の走りに大きな影響を与えることになる。

【5区】
往路の最終5区は、ここ3年間は順大・今井のひとり舞台であったが、今年はそれほどの力のある選手はいない。
しかしここの出来不出来が、復路に重大な影響を与えることになるし、1区からのチームの流れが、ランナーに重圧となってのしかかるのも、この区間である。
箱根の上り下りで、いつも順位を落とすのは、ここ数年、早稲田と東洋であった。早稲田は昨年駒野が8位で、順位は維持したものの、勢いは萎えた。東洋はさらにひどく、2位で襷を受けながら、釜石が区間17位に沈み、10位にまで落ち込んだ。2校とも今年も同じメンバーで望んだが、結果は明暗が分かれることになる。
早稲田の駒野は、去年と段違いの地力をつけていた。着実に順位を上げていき、平地も山も同じような走りで、区間賞を獲得、早稲田は往路優勝を果たした。
一方の東洋・釜石は、何ら進歩の跡が見えず、体調不良でもない状態で区間13位、順位を5つ下げ、東洋の復路に暗雲を呼び込んでしまうことになった。
チームの力は、両校とも大差はない。区間順位からすれば、大きく違うのはこの5区、6区のみである。早稲田は連続区間賞を獲得し、東洋は沈んだ。結果早稲田は優勝争いをし、東洋はシード争いに汲々とすることになるのである。持ちタイムがほぼ互角の両校の明暗は、まさにこの5区にあったのである。
なお、この5区をもって、昨年の優勝校順大は終わった。1区最下位のつけ、松岡の欠場、エースの不在、連覇の重圧と、原因は多々ある。それが最も責任感の強い小野にすべてのしかかったのである。

18位で襷を受けた小野は、走り、壮絶に散った。
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