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ラーメンスープ公安白書(抜粋)


 1980年代の荻窪ラーメン戦争に端を発するラーメン業界の混乱は、業界内外に様々な流儀流派を生み、90年代には中華食堂の1メニューにすぎなかったラーメンを、中華料理から切り離して専門店化する傾向が加速し、近年ではそのラーメンの分野の中の1種類のラーメンのみを提供する店が出現するまでに先鋭化している。
 中でもラーメンスープの味に革命を夢見る「過激派」の出現は、社会に不安を与え、本来のラーメンスープの味を喪失した大量のラーメン難民を生み出し、週末ともなると不安げな顔で有名店の行列に並び、あまつさえ行列とみれば訳もなく我先に並ぼうとするものまで出てきている。
 彼ら「過激派」の主張するところの「スープ革命思想」は、本来中華料理であったラーメンスープに、日本独自の「超絶変態嗜好的改良」を加えることである。これにより料理は複雑化・高度化され、大量のうまみを加えられてその本来の姿を失ってしまことになる。
 日本における料理は、すべてその嗜好的改良の洗礼を受けているが、ことラーメンにおいては、技術的影響が受けやすいスープに集中的にその影響力が注がれることになりそれが「スープ革命思想」の元となった。しかし革命思想は排他性を併せ持つもので、その結果、ついには危険な革命思想が出現し、さらには内紛、内ゲバなどの抗争に発展するに至ったのである。
我々食料公安局は、その危険な革命思想を持つ団体の動向を注視し、監視している。本年の活動については目立った抗争等はおきていないが、水面下でその抗争は社会に影響を及ぼし、市民の生命財産を侵害しつつある。九州北部の指定暴力団事件、中共の爆買い難民の大量流入、農協改革法案の通過など、影響の疑わしい事件をあげればきりがない。
我々はラーメンにおける過激革命思想の根絶を目指し、今後とも各方面の情報収集をぬかりなく行い、国民の食料の安全を守って行くことを約束する。 

○林○産省食料公安局麺類課


[各団体の動向(主要セクト抜粋)]

-ここでは主に国内に存在する過激派集団の組織の概要と最近の動向を記述する-

1.「革命的拉麺汁(スープ)共産主義者同盟」 略称「革拉同(かくらーどう)」
  (旧名称 革命的拉麺愛好者連合)
 この組織は本来、ラーメンスープをこよなく愛する趣味人の集まりであったが、昨今のラーメンブームで組織が巨大化し、様々なセクトが内部で争っている。すでに思想信条の相違から分裂独立したグループもあり、統一的活動が不可能な混乱状態にある。このことは名称を見れば明らかで、無理な読み方を併記せざるを得ない状況からもその弱体化ぶりがうかがわれる。
そのような中で、最近は醤油系の「反魚介武装戦線」が執行部の軟弱ぶりにしびれを切らし、味噌派、塩派のシンパをまとめ、農業系団体の資金力をバックに独立しようという気運が高まりつつある。

【主要な思想とセクト】

(1) 醤油系
 醤油はやはり最大派閥であるが、それだけにまとまりがなく、絶えず離散、集合を繰り返している。「第1次魚介革命」後の抗争は熾烈を極め、対抗勢力である「豚骨鶏ガラ教条連合」自体も、急進派の出現により分裂しつつある。

 急進的魚介派
  最も早く革命に目覚め、「醤油ラーメンに魚の香りを!」をスローガンに「第1次魚介革命」を主導し、活動を続けているが、近年その中に発生した改革派が、セクトを超えた革命思想を掲げ分離した。(→全魚革連を参照)一説には新たな資金源を得たのが独立の最大の理由という。

 反魚介武装戦線
  同じ醤油系のセクトでありながら、魚介の香りを嫌うセクトである。もともとは、主流派で大勢を占めていたセクトであるが、「急進的魚介派」のセクト拡大に危機感を覚え、活動を先鋭活発化させている。内部に「豚骨鶏ガラ教条連合」がある。鶏豚系の農産物をその主原料とするところから、農業系の団体とのつながりが深い。

 汁別派
 新興の「つけ麺」という提供方法にこだわるセクトである。付け汁は魚介系の方がパンチがあるため、魚介派とのつながりが深く、最近では「全魚革連」のシンパも増えている。

 ヌルギト派
 元々は京都の地方セクトであったが、広域指定専門店「天下一品組」の関東進出により全国的規模となった。

 元祖老舗信奉派
 高齢のメンバーが多いセクトである。伝統的ラーメンをこよなく愛し、スープの油の浮き加減、チャーシューの部位、堅さまで昔のままを再現させようとするセクトである。もともと豚骨、鶏ガラ系の多い「反魚介武装戦線」との親和性が高い。またインテリが多いことから、理論的指導者を多く輩出している。

 拉麺道達人派
 ラーメンを極めたといわれる達人の道を追い求めるセクトである。達人個人への信奉者が多いため、たくさんの分派があり、まとまるということがなく、セクトとしての力は弱い。
 『分派』 右野派、川岸派、花田派、松派 等

 まろやか穏健派
 その名の通り、まろやかな味わいを追求する中道派セクトである。穏健派と名乗ってはいるが、スープにいささかの魚臭さ、獣臭さも許さず、妥協もしない頑固なセクトでもある。

(2) 味噌系
 元々札幌を中心とする北海道の地方セクトであったが、日本各地に独特の味噌が存在することから自然発生的に全国に広まり、独自の一派を形成することとなった。

 革命的穏健派
 味噌は味噌であり、醤油でも塩でもないという信念のもと、他の調味料とは一線を画し、独自路線を貫いている。抗争を好まず、醤油、塩との共存もいとわない。

 地方辛味噌派
 どんな料理にも刺激を求めて先鋭化するセクトがいる。辛さに己の人生を仮託するこのセクトは、過激な行動に走る危険があり、注意を要する。

 白味噌派
 わりとおおざっぱな区分でも意に介さない。おおらかな体質を標榜している。しかし赤味噌と別組織の体を装っているが、実は地下では通じており、狡猾な勢力拡大を狙っている。

 赤味噌派
 白味噌に同じ。

 名古屋派
 名古屋派は、ラーメン以外の食品活動にも注力しており、あまりラーメンスープには熱意がない、そのため一部の過激思想グループが離脱し、「反醤共」に合流した。

(3)塩系(ソルト)
後発の塩系は、通称「ソルト」とよばれ、純粋な味の追求にかけるセクトが多い。

 反動的塩原理主義派
 一切の調味料との混合を許さず、塩のみのスープを追求するセクトである。まだ完成したスープはないが、万一完成したときの破壊力は相当なものとなることが予想され、その動向には最大の注意を要する。

 和風出汁料亭派
 日本料理の板前出身者で構成するセクトである。関西系の和風出汁を中心に、外部にも根強いシンパがおり、また炭火などの火力、包丁などの凶器の扱いに長け、技術的にも優れた者が多いことから、数は少ないとはいえ侮れない勢力である。さらにその中の戦闘的グループが「反醤共」へ合流し、テロ活動を主導している。(→反醤共急進系日本料理連絡会を参照)

 ちゅら塩派
 沖縄の地方分派であるが、既成の左翼勢力との結びつきが強く、活動家のカモフラージュに使われている。メンバーの素性には注意を要する。

2.「全国拉麺魚介主義革命連合」 略称「全魚革連(ぜんぎょかくれん)」
 あらゆるラーメンに、魚介系のスープを推奨している。醤油、味噌、塩を問わず、また洋風スープなどにも潜入し、すべてのラーメンを魚介出汁一色にしようと企てている。秘密主義で教条的、その実態は謎に包まれている。また各団体にシンパを抱えてオルグを繰り返しており、各団体の内部問題となっている。
 団結力は高く、セクトはあるものの、対「革拉共」の行動には一糸の乱れもなく作戦を遂行するため、「革拉共」キラーとも呼ばれている。一説には、農業系の多い「革拉共」に対抗するために漁業系団体がバックに付いて活動しているとの噂もある。
 「全魚革連」がオルグをしかけて切り崩しをはかっている「革拉共」内でシンパの多いセクトは次の通り
 ○醤油系急進的魚介派(分裂前の母体)、汁別派、拉麺道達人派、塩系和風出汁料亭派
 なお、味噌系は、「反醤共」へ流れる者が多く、「全魚革連」シンパは少ない。

【主要思想とセクト】

(1)節系
 鰹、鯖、鰺、鰯などの節を使用した出汁を信奉するセクトである。その香りの強さ同様、過激思想が強く、事件を起こしやすい。

 国産的鰹派
 あくまで国産鰹節、しかも本枯節にこだわるセクトで、その希少な原材料入手のためには手段を選ばない。「静岡県焼津港焼き討ち事件」「鹿児島県枕崎立てこもり事件」「高知県鰹節工場占拠事件」はいずれもこのセクトの主導である。

 鯖鰺混合主義派
 純粋な鰹節より、他の節を混ぜた方が良いと主張するセクトである。ただ、あまり表だった活動はなく、秘密主義に徹している。

(2)煮干系
 「日本本来の庶民の味は煮干しである」との信念から、国粋主義に近い者が集まって組織した。現段階では理論構築中であり、表だった破壊活動等は報告されていないが、その主張はいずれ過激な活動を暗示させるものがあり、注意を要する。

 鰯急進派
 あくまで鰯の煮干しにこだわる一派である。真鰯、潤目鰯、片口鰯等の分派があるが、内部抗争はなく、よく統率されている。また、アゴアジ派の研究成果もとりいれる柔軟性もある。

 アゴアジ派
 鰯以外の煮干しもいいじゃないかという主張をしている一派である。排外性は薄く、あくまで鰯が本流であることをわきまえ、それぞれの味の研究に専念する学究派である。

(3) 混合系
 こちらも新しい系統であり、組織自体も強くはない。主に節系の出汁と、煮干し系の出汁の混合割合を追求しており、それぞれが黄金比と信じる比率をセクト名としている。また、新たに、その他の魚介系出汁を混入する新セクトも誕生している。

 七三派
 節7煮干し3が黄金比と信じるセクト。

 二八派
 節2煮干し8が黄金比と信じるセクト。

 三五八派
 新しいセクトであり、節3煮干し5ジャコ8の割合の変則混合を得意とする。

3.社会主義反醤油共同戦線  略称「反醤共(はんしょうきょう)」

 醤油中心のラーメン社会に鉄槌を下すため、革拉同の味噌系、塩系の急進派が結集して分裂独立した。味噌系、塩系は本来穏健派が多いセクトであったが、その方針に「革命的でない」という理由から反発し、独立した。戦闘的であり、醤油ラーメン専門店の「襲撃作戦」(主に醤油を奪い取り、醤油ラーメンを出せないようにする)や、「焦土作戦」(多人数で押しかけ、醤油ラーメンを食い尽くし、一般市民に食べさせないようにする)などの嫌がらせ行為も報告されている。どちらかといえば「焦土作戦」が多いことから、本当は醤油に近親憎悪感情を持つ、屈折した者が多いのではないかといわれている。また、その穏当な会派名に反して「日本料理連絡会」が最も戦闘的であるが、その理由は諸説あり、定かではない。

【主要思想とセクト】

(1)急進系
 最も過激な行動をとるセクト集団であり「焦土作戦」と得意とするが、「襲撃作戦」の実行にも躊躇しない戦闘系セクトである。

 戦闘的反醤油同盟
 主なスローガンは、「醤油は中華!」である。味噌と塩こそ日本料理の神髄であり、なんにでも掛けてしまうマヨネーズ的軟弱思想をもつ醤油を忌み嫌っている。わずかに刺身及び寿司に使用することのみを醤油の存在理由として認めている。目玉焼きに醤油を掛けたこともって「自己批判」に追いやられたメンバーも数知れない。

 新名古屋派
 とんかつやハンバーグなどの洋食もどきへの味噌の普及に血道を上げる名古屋派から分離した過激派集団。ただ「名古屋」への愛着故にその名称を捨てきれず、ごく平凡なセクト名となっている。

 日本料理連絡会
 そもそもは「革拉同塩系和風出汁料亭派」のメンバーが多かったが、醤油系と親和性のある「関東支部」の方針に反発した京都大阪などの「関西支部」が分離し、他の味噌、塩系の過激セクトと協調して組織したセクトである。一部には「服部調」と「辻調」の派閥洗いがその根底にあるといわれているが、真偽のほどは定かではない。火器、刃物の扱いに長けていることから、各セクトの協力要請が多く、ネットワークも広いことから戦闘作戦には欠かせないセクトである。

(2)教条系
 急進系が行動的過激セクトならば、こちらは思想的過激セクトである。味噌と塩の影響を探求し、ついには、「醤油など味噌と塩の派生物に過ぎない品性下劣な調味料である」と喝破し、撲滅を誓っている。

 反醤油主義礼節派
 「日本は古来より塩に礼節を見、味噌に人生を託している」を信条とし、醤油の品性を下劣きわまりない惰弱な調味料と決めつけている。

 医学的減塩確立派
 このセクトのメンバーの大半は医者をはじめとする医学、薬学関係者であるが、活動の実態がつかめていない。
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